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儲けることは素晴らしいことだ。

資本主義社会をなめちゃいかん。
小売業たるもの、売上げをあげてナンボの世界。

自己満足的ポリシーや、愛護精神をうたうなら
さっさとこの業界から足を洗った方がいい。
やる気があるなら自分で会社を立ち上げてもいいだろう。
そこで存分に尽くしてあげると良い。


卑屈になっているわけではない。
過去に苦い経験があるから言えることだ。

ポリシーを貫き、未来を見据え、業界に一石も二石も投じてきたはずの王国は、経営難で挫折した。
どんだけいいこといったって、きれいごとを貫いたって、
もうけなければ資本主義社会では残っていけない。

入場料や手塩にかけて育てた子犬たちをお渡しして得たわずかな収入は、
全て、動物たちのご飯代として消えた。自分たちの食い扶持は一番最後。

当然、やっていけなくて抜けていくメンバーが続出した。
「やってらんねー!」と言って行く者もいたし、
「続けたい気持ちはあっても・・・」と泣く泣く去る者もいた。

当然、新しく人を雇えるような状況にはない。
残された者で、続けていくより他無い。
経済的にも、精神的にも、肉体的にも、きつくなってきて当然だ。
それでも、生きものたちは生きていかなければならない。

そんな経験をしてきた私としては、今の状況で出てくる不平、不満など
タダの甘えにしか聞こえない。



売り上げがあってもなくても、ちゃんと今月の給料はもらえるじゃあないか。
犬猫たちの食費や診療費はちゃんと出してもらえるじゃあないか。
それがどれだけ、、どれだけ!!ありがたいことか。

自分の生活のため、自分が飼う愛犬愛猫を食わせていくため、
また、お店に残る犬猫たちのご飯代のために稼ぐことの
なにがいけないことなんだ。なによりそれが一番素晴らしいことじゃないか。

「自分がやりたくてやっているんじゃない」とか
「上司が、会社が言うから嫌々ながらやらされてる」とか
そんな気持ちで毎日仕事をするなんて、いかに不毛なことか。
ましてや
「動物に対しての愛情が・・・云々」
などと言いはじめるのはまさに甘えだ。


店にグレートデーンやセントバーナード、そしてアイリッシュウルフハウンドなど
超大型犬がたくさん入ってきた。

こんな量販店のペットショップに珍しいからってどんどんレア犬種を入れて。
「ちゃんと育たなかったらどうするんだ?」
「ど素人に売りつけたらちゃんと育たないかもしれない」

大体こういうことを言う人ほど、
自分は犬のことを知っている『つもり』になっている人間だ。

しつけがうまくいかない、悩む。いいじゃないか。
世話が大変!さぁこまったことになった。いいじゃないか!
他の生きものと暮らすってのはそういうことなんじゃないのか?

トレーナーに預けていい子にしてもらってから返してもらう
などという考えを持つ者も現れる。

どうして手を抜き、楽をしようとするのだろう。
どうして自分が迎え入れた家族と向き合おうとしないのだろう。



限られたご飯、限られた時間、限られた環境。
与えられた条件のなかで、最大限の努力はしていく。
そして出来たら、(いろんな意味で)きちんとした飼い主さんに
渡していくよう努力する。

福島の原発でも同じことが言えるだろうけど、
とやかくいう連中は蚊帳の外にいる者ばかり。
現場にいる人たちは、みんなほんとに必死で、一生懸命やっているのだ。

今日動物愛語法のパブリックコメントを送った。
少しでも改善がされるといいな。

by yykyotako | 2011-08-21 22:37 | ペットとの生活